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2007年05月03日
 ■ ECMのTシャツ

 その後ようやく聴いたアンドリュー・ヒルの『Time Lines』はなるほど傑作で、そうなると新録旧録とりまぜて近年たくさん出ている彼のCDをどれも聴きたくなってしまうわけですが、まあガツガツしてもしょうがないのでゆっくり参りましょう。

 ユニクロからECMのアルバム・ジャケットをプリントしたTシャツが発売されています。前からあったのかもしれませんが、私は数日前の新聞広告で初めて知りました。
http://store.uniqlo.com/ut/ecm.asp

「素晴らしいジャケットデザインでも知られているECMレコードの中からユニクロが厳選したアルバムジャケットをTシャツにしました」の由。ぜんぶで24種類あります。3枚買うと安くなるというので、面白がって、さっそく3種類選んで買ってしまいました。
 腹の出た中年男の写真で申し訳ないのですが、こんな感じです。
 

 ちょっとした解説とデータが載った正方形のタグが付いてくるのも、紙ジャケみたいで楽しいです。
 

 聴いたことがあって、嫌いじゃないアルバムで、デザインも面白いものということで2枚はすんなり決まったわけですが、もう1枚はちょっと迷いました。いちばん数の多いECMのジャレットは別に興味ないし、デザインのカッコいいアルバムは他にもいろいろありますよね。

 一番人気はまちがいなくこれでしょうが、着るのはちょっと恥ずかしいかな。
http://store.uniqlo.com/large/u36523.html


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2007年05月02日
 ■ 5月の録画予定


 5月のテレビでは、なんといっても衛星劇場のこれに欣喜雀躍。

古都憂愁 姉いもうと(1967) 衛星劇場
なみだ川(1967) 衛星劇場

 大映京都で三隅研次が監督したメロドラマ連作。とくに1作目の『古都憂愁 姉いもうと』は凄まじい傑作で、これがDVD化されていないのは人類史上の損失と言いたくなります。かつて特集上映などでスクリーンにかかると、そのたびに家族や友人を誘って見に行ったものですが、誰もがこれほどの名作が埋もれていることに驚いていました。90年代に一度WOWOWで放送されたきりテレビに出るのも久しぶりで、今月はこれ1本で衛星劇場との契約を決めました。

 シャープな活劇派とのみ思われがちな三隅研次の、叙情的なメロドラマの才能を堪能できるだけでなく、往時の撮影所に蓄積されたスタッフ・キャストの技能の厚みをガツンと思い知らされます。地元京都の人と街と食べ物をテーマにした映画なので、それゆえの製作陣のプライドもあったかもしれません。
 出演者ではヒロイン姉妹を演じる藤村志保と若柳菊はもちろん良いのですが、八千草薫、長谷川明男といった助演陣の輝きがすばらしく、とりわけ先ごろ相次いで亡くなった船越英二と藤岡琢也が、これ以上ないというぐらいの名演を見せてくれます。

 同じ主演コンビで、話もほぼ同工異曲の2作目『なみだ川』も、さすがに鮮度は落ちますが、決して悪い出来ではありません。

 三隅監督では他に、時代劇専門チャンネルに初期作が出ます。
編笠権八(1956)
http://www.jidaigeki.com/prog/108284_000.html

 衛星劇場では他に、田中徳三監督の怪談映画が2本。
化け猫御用だ(1958) 衛星劇場
怪談雪女郎(1968) 衛星劇場

 また、戦前の名匠・石田民三の監督作も。
花火の街(1937) 衛星劇場

 現存する作品が何本あるのかわかりませんが、石田民三は名作『花ちりぬ』(これは本当に傑作でした)しか見たことがないので楽しみです。しかもヒロインは『鴛鴦歌合戦』の深水藤子ですぞ。

「山本奈津子×小田かおる特集」としてこの4本の特集も。
セーラー服百合族(1983) 衛星劇場
セーラー服百合族2(1983) 衛星劇場
OL百合族19歳(1984) 衛星劇場
美少女プロレス 失神10秒前(1984) 衛星劇場


 チャンネルNECOでは、鈴木英夫特集が2ヶ月目に入りました。
http://www.necoweb.com/neco/program/category.php?id=447

蜘蛛の街(1950)
大番頭小番頭(1955)
チエミの婦人靴(ハイヒール)(1956)
青い芽(1956)
彼奴(きゃつ)を逃すな(1956)
非情都市(1960)

 なんといっても『彼奴を逃すな』と『非情都市』が、鈴木英夫が得意とした現代サスペンス映画の傑作。『蜘蛛の街』も初期に大映で撮ったスリラーでおすすめです。

 めずらしいところでは、チャンネルNECOのこれも。
薔薇の標的(1972)
http://www.necoweb.com/neco/program/program.php?id=3379&month=05

 館ひろしの東映セントラル映画ではなく、加山雄三の現代アクションですね。『狙撃』『弾痕』『豹(ジャガー)は走った』に続く、加山ハードボイルド第4弾ということになるのかな。監督は『豹は走った』と同じ西村潔なんですが、これが何と、同じ西村監督の傑作『ヘアピン・サーカス』と二本立て公開だったというからびっくりです。


 WOWOWでは、鈴木清順の後期日活作品から10本を選んだ特集があります。どれを見ても面白いのですが、個人的には、軽快すぎてあとに何も残らない『探偵事務所23 くたばれ悪党ども』(1963)が大好きです。
http://www.wowow.co.jp/schedule/ghtml/011987001G2.html

 意外にも国内ではDVD化されていないジョン・スタージェス監督のこれもうれしいところ。
日本人の勲章(1955)
http://www.wowow.co.jp/schedule/ghtml/020020001V1.html

 また、スピルバーグの『ミュンヘン』に合わせて放送される「ミュンヘン 真実の暗殺者」という番組も気になります。英チャンネル4制作のドキュメンタリーで、日本初公開とのこと。
http://www.imdb.com/title/tt0778788/


 日本映画専門チャンネルでは「悪名」シリーズ特集が今月で終了。最後にマキノ雅弘監督のこれが出ます。
悪名一番勝負(1969) 
http://www.nihon-eiga.com/prog/108312_000.html


 ヒストリー・チャンネルでは、円谷プロ関連のドキュメンタリーが2つ。
http://www.historychannel.co.jp/rec/index.html#01
 怪獣デザイナー、高山良策の生涯を追った長尺のドキュメンタリー「怪獣のあけぼの」全12話と、「ウルトラの揺り籠 実録ウルトラQ、ウルトラマン誕生秘話」。どちらもDVD化されていますが、値がはるので手を出しづらかったという私のようなファンにはうれしい放送です。


 演劇専門のシアター・テレビジョンで、なんと「時空超越コメディ4連発! タイムスリップ・シアター」と題したSF特集が。
http://www.theatertv.co.jp/0705/tue.html
 演劇のことは何も知らないのですが、映画版に合わせて再演されたという「サマータイムマシン・ブルース2005」はちょっと見てみたいです。


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