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2007年02月07日

 ■ ロッキー・ホラー・ショー

 海外テレビシリーズといえば、SFドラマを見るのは当然として、それ以外だと30年来の刑事ドラマ・ファンである。70年代の「刑事コジャック」、80年代の「女刑事キャグニー&レイシー」、90年代の「ホミサイド 殺人捜査課」と、時代と共に先鋭化してゆく傑作を、その時々に楽しめたのは幸せだったと思う。
 ちなみに「ヒル・ストリート・ブルース」は巡り合わせが悪くてほとんど未見。「NYPDブルー」も日本で放送された第3シーズンまでしか見ていないので、残念ながらスティーヴン・ボチコについては多くを語れない。90年代だと「刑事ナッシュ・ブリッジス」も好きでしたな。

「ホミサイド 殺人捜査課」というのは本当にすごくて、刑事ドラマも行くところまで行ってしまったという印象があったわけだが、当然のことながら、先鋭化すればするほど、誰もが見て楽しめるというわけにはいかなくなる。テレビシリーズなんていうのは人気あってのものだから、こうなると一度リセットするしかなくなる。
 そんなわけで、ある種の揺り戻しというべき「CSI:科学捜査班」が大ヒットして以降の00年代の刑事ドラマには、個人的にはあまり興味がもてず、「ザ・シールド ルール無用の警察バッジ」ぐらいしかまじめに見ていないわけだが……と、長くなったがここまでが今回の前置き。

 ちょうどいまWOWOWで再放送されているテレビシリーズ「コールドケース2」は、典型的な「CSI:科学捜査班」以降の刑事ドラマのひとつだが、明日8日(木)放送の第21話だけは、私のような中年ファンにも見逃せない内容。"Creatures of the Night" というエピソード・タイトルからもわかるように、なんと1回をまるごと費やしての、映画『ロッキー・ホラー・ショー』へのオマージュなのだ。

公式サイト
http://www.wowow.co.jp/drama/cold/

「コールドケース」は、過去の未解決事件を再捜査する部署の物語。この回は、1977年の殺人事件に、『ロッキー・ホラー・ショー』を上映中の映画館が関係していたことがわかってくるという展開。それだけでなく、映画で32年前にブラッドを演じたバリー・ボストウィックが、重要な役でゲスト出演している。

 刑事ドラマとしては大して深みのない話で、真相がわかる過程にも何のひねりもないのだが、そのぶん徹底して『ロッキー・ホラー・ショー』の引用にこだわっているので、大変なことになっている。回想シーンで内容に合わせて使われる歌の数々、画面合成からテロップのロゴまで似せた凝りようが楽しい。
 証人と中年の刑事だけが『ロッキー~』の話で盛り上がっていて、若い刑事には何のことやらさっぱり判らないという場面もおかしかった。脚本家なのかプロデューサーなのかわからないが、スタッフに『ロッキー・ホラー・ショー』の熱烈なファンがいることはまちがいないようだ。

『ロッキー・ホラー・ショー』好きなら必見!

Amazon.co.jp(2枚組)
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これを読んだ友人が作ってくれたドットアニメ。
楽しいです。(2007/2/11追加)

投稿者 chisesoeno : 2007年02月07日 19:37

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