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2007年07月06日

 ■ 7月の録画予定

 今月の録画予定ですが、7月は、年に1度だけスポーツ中継に可処分時間を占有される月なので、計画も自ずと節度の効いたものになります。

 そんな中でいちばん期待しているのは、新しいテレビシリーズがいろいろと始まることでしょうか。

 WOWOWからいくと――

ROME[ローマ]
http://www.wowow.co.jp/drama/rome/
 古代ローマを題材にした歴史ドラマの超大作です。うーん、サンダルものかぁ、という声も聞こえてきそうですが、HBOとBBCが手を組んで、チネチッタ撮影所でものすごい製作費をかけて作ったもので、さすがに見応えがあります。カエサルがルビコン川を渡るところから始まって、全22話をかけていわゆる「内乱の時代」が描かれていくわけですが、もう一方の主人公に無名兵士2人を配したのが効いていて、歴史考証と想像力の両方が、ドラマの盛り上げにうまく使われています。
 製作の中心人物は、企画・製作総指揮・脚本のブルーノ・ヘラーというイギリス人ですが、企画にジョン・ミリアスが噛んでいたり(このおっちゃんもしぶといねえ)、最初の3話の監督はマイケル・アプテッドだったりします。

ザ・ユニット 米軍極秘部隊
http://www.wowow.co.jp/drama/unit/
 あのデイヴィッド・マメットと「ザ・シールド ルール無用の警察バッジ」のショーン・ライアンが組んだ新作! しかも特殊部隊もの! ということで非常に期待していたわけですが、第1話を見た限りでは、何がやりたいのかよく判りませんでした。
 任務を遂行する男たちと、留守を守る女たちの両方を同時並行で描いていく、という仕掛けがどう効いてくるのか、まずは見守りたいと思います。

GSG-9 対テロ特殊部隊
http://www.wowow.co.jp/drama/gsg9/
 それに比べるとこっちは特殊部隊アクションの王道を狙ったものに見えます。ドイツのテレビシリーズですが、ていねいに作られていて遜色ありません。
 いずれにせよ、このジャンルの最高傑作は「S.A.S. 英国特殊部隊」(の第1・2シーズン)だったと思っているので、超えるべきハードルはなかなか高いのです。

クリミナル・マインド FBI行動分析課
http://www.wowow.co.jp/drama/criminal/
 FBIのプロファイラー・チームを主役にした犯罪捜査もの。「シカゴホープ」のマンディ・パティンキンが伝説的な分析官を、「ダーマ&グレッグ」のトーマス・ギブソンがその部下を演じています。FBIならではの全米が舞台というスケール感は悪くないと思いました。チームに天才少年がいるのも面白かった。
 このジャンルでは現在「クローザー」という強力なライバルがいますが、がんばってほしいです。

 NHK-BSでは、これが始まります。
スター・トレック 宇宙大作戦 デジタルリマスター版
http://www3.nhk.or.jp/kaigai/startrek/
 アメリカでは去年の秋に放送が始まって話題になった「特別篇」ですね。CGによる特撮ショットの修正、テーマ曲の再録音、放送順の差し替えなど、賛否はあるでしょうが見てみたいです。

 新作ではありませんが、時代劇専門チャンネルで始まるこれも、見る機会の少ないテレビシリーズで、待望の放送です。
長谷川伸シリーズ
http://www.jidaigeki.com/prog/108505.html
 全30話で、1972~73年の放送。企画はマキノ雅弘で、各話の監督には山下耕作、稲垣浩、三隅研次、工藤栄一、佐々木康などが名を連ねています。マキノ自身も3話を監督。

 エピソード・リストがないかとネット上を検索したら、ちゃんとありました。
http://www.geocities.jp/kmkr_01/hasegawashinseries.html
 いやしかし、このサイトはすごいですね。しばし読み耽ってしまいました。


 映画で注目したいのは、日本映画専門チャンネルの中川信夫特集。
http://www.nihon-eiga.com/0707/0707_4.html

 7~8月の2ヶ月で12本の特集です。このなかで唯一見たことがあるのは『「粘土のお面」より かあちゃん』ですが、これはほんとうに傑作でした。
 特集のために、60分のドキュメンタリー番組まで作ってしまうのだから、力の入れようがわかります。
映画と酒と豆腐と 中川信夫、監督として人間として
http://www.nihon-eiga.com/prog/108535_000.html


 ドキュメンタリー番組といえば、これも気になるところ。
TOKUSATSU LEGEND ピープロ魂
http://www.nihon-eiga.com/prog/108530_000.html


 初放送ではありませんが、あまり知られていないようなので書いておくと、WOWOWで放送されるこれは、日本初公開の長尺版です。
チャイニーズ・ブッキーを殺した男
http://www.wowow.co.jp/schedule/ghtml/020044001V1.html


「ザ・シネマ」チャンネルでは、「ダーティハリー」シリーズ全作の吹替版が放送されます。
http://www.thecinema.jp/special/
 地上波放送用なので、95分前後にカットされた上に画面もパン&スキャンですが、DVD未収録の吹替版が聞けるのは貴重でしょう。

 見たことのない映画ですが、この2本も気になります。
ハイパー・ウェポン 最終狙撃者(1979)
http://www.thecinema.jp/channel/content.php?cinema_id=1596
冷血バイオレンスマスク 銃弾のえじき(1985)
http://www.thecinema.jp/channel/content.php?cinema_id=1621

 かたやパトリック・マクグーハン主演でジョン・ブアマンが製作した、アイルランド撮影の狙撃アクション。かたや晩年のリチャード・ウィドマーク主演で、監督はダグラス・ヒコックスの刑事もの。

 そういえば、映画秘宝の前号(7月号)に載った「オールタイム狙撃映画ベスト20」という記事は、とてもおもしろかったなあ。

投稿者 chisesoeno : 2007年07月06日 01:34

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